いざと言う時に頼りになる存在

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大学時代、どうしても彼女に告白したく、クリスマスの夜に彼女が大好きな「バーバリーのマフラー」をプレゼントに考えていました。

そんなときに、肝心なお金がなく、借りるあても正直ありませんでした。大学のサークル仲間で、とても仲のよい友人に、「どうしてもお金が必要なんだ、何とか貸してくれないか?」と言いました。その友人は「お前なら貸してやるよ。大切な友人が困っているのを、見て見ぬふりはできないよ。」と言ってくれ、僕にそっと「3万円」を貸してくれました。

その友人の家計はとても貧しく、兄弟が5人いて友人は長男でした。親に「お前に学費を払えるお金はどこにもない。」といわれ続け、自分の夢である「恵まれない国に行って、生きる喜びを与えたい。」という夢を実現したく、国際関係学部がある大学に進学したいと考えていました。

どうしても大学入学費用が工面できず、奨学金を借り、また、バイトを必死にやり、何とか大学入学を果たしました。その後の彼はとても勉強熱心で、本気になって夢を実現したいという熱意が身近にいてとても感じ、みんなの模範となる人間でした。そんな友人が僕にお金を貸してくれた翌日、車を運転していて歩道から飛び出してきた子供を避けようと、反対車線に飛び出し、対向車と正面衝突し、亡くなりました。

僕はあまりのショックでしばらく涙が止まらず無気力になり、彼からもらった3万円を使うことができませんでした。それを彼女に伝えたら「彼のために使って」と言ってくれました。

あれから数十年がたち、彼からもらった3万円は、今でも自分の大事な宝物として持っています。僕の大切な友人へ、今会うことができたら「本当にありがとう」と言いたいです。